2023年 読みたい・読んだ本リスト(随時更新)
2023-01-04 15:44:44
- Tags:
- 本
最終更新日:2023/03/04
毎年恒例、読みたい本を記載しておく。
リストは随時更新するので、読んだ本リストにもなるかな。
小説系はネタバレ関係なく書いているので、気になる人はその項目は読まない方がいいかも。
去年読みきれなかった本は今年にも追加している。
ちなみに、過去分は下記
2021年 読みたい・読んだ本リスト(随時更新)
2022年 読みたい・読んだ本リスト(随時更新)
目次
- 高性能紙飛行機: その設計・製作・飛行技術のすべて
- 銃・病原菌・鉄 下巻
- ぞくぞく村のおばけシリーズ
- かいけつゾロリシリーズ
- 三国志
- 日本沈没
- 井伊直虎 女にこそあれ次郎法師
- 英語史で解きほぐす英語の誤解―納得して英語を学ぶために
- 覇道の槍
- 星を継ぐもの
- ガニメデの優しい巨人
- 巨人たちの星
- 内なる宇宙 上
- 内なる宇宙 下
- PIRATES OF CARIBBEAN:THE CURSE OF THE BLACK PEARL
- ジャック・スパロウの冒険 1 嵐がやってくる!
- プロテウス・オペレーション
- ジャック・スパロウの冒険 2 セイレーンの歌
- じんかん
- 断絶への航海
高性能紙飛行機: その設計・製作・飛行技術のすべて
2021年からの継続
もってるのだけど、まだ読んでない
銃・病原菌・鉄 下巻
2021年からの継続
途中から全然すすんでない
ぞくぞく村のおばけシリーズ
2022/08/21 1巻読了、今後順次読んでいく
2022年からの継続、もうすぐ終わりそう。
2023/01/13 全巻読了
懐かしさから1巻を読んだが、子供も気に入ったので、全巻読破。
定番のおばけキャラを上手く考え直して面白い話にしたのは流石だな。
どのキャラも愛嬌があり、さらに色々話を広げていける感じだったから、
作者の末吉暁子さんは病気がなければもっと書いていたのではないかと思われる。
悲しいなー。もっと書いてほしかった。
かいけつゾロリシリーズ
2022年からの継続、もうすぐ終わりそう。
2022/08/21 71巻出ているうちの、60巻ぐらいは読んでいると思う、今後残り読んでいく
2023/01/15 全巻読了
最新巻の72巻を含めて、全部読破。
ほんとウチの子はゾロリが好きなんだよね。
アプリのバーチャルゾロリ城も毎日欠かさずやっているし。
作者の原ゆたかさんには本当にお世話になっている。
よくもこれだけネタが思いつくよなー。
今後もぜひとも面白い話を書いてください。
三国志
2022年からの継続、もうすぐ終わりそう。
2022/11/22 読み中。全巻読破したら感想書く。
2023/01/04 読了
ようやく、横山三国志を読破した。
長かったなー。
項羽と劉邦の後、図書館で2週間に3冊から5冊のペースで借りて読んだので、思ったより時間がかかった。
この長い話をよくこんなに面白く漫画化できたなと思う。
これ潮漫画文庫だと1巻に2巻分収録されているから30巻だけど、初出は60巻あったというから、いかに書き続けたが分かるよね。
吉川英治の三国志演義を元にしているから、
蜀が主役は当たり前、物語後半はほとんど諸葛亮孔明の出番って感じだったけど、
ラスト3巻ぐらいのだんだん諸葛亮孔明の策略が通じなくなってくるっていうのが良かったな。
それまで策略が通じていたのは、勿論孔明がスゴイってのはあるんだけど、
それを実現できるほどの人材が蜀にいたってのが大きいよね。
特に五虎大将軍。
これらの綺羅星の如くいた人物達がバンバン死んでいくスピード感も良い。
そして、それらの人物がいなくなると、諸葛亮孔明は得意の天文でも外して、司馬懿仲達を討ち取れなかった(ついでに魏延もw
ああ、もう物語は終わりなんだなと思ったね。
途中で言えば、南蛮平定戦はちょっと長すぎないかね。
まあ、藤甲軍のエピソードとか、色々有名な話を入れるには仕方なかったのかもしれないけど。
そして、これを読んだことで、
ネットに溢れる横山三国志1コマの元ネタが分かったのが楽しい。
司馬懿仲達の「待て あわてるな これは孔明の罠だ」とか、
馬超の「むむむ」と李恢の「なにがむむむだ!」の返しとか、
曹操の「げえっ 関羽」とか。
読んでて、ああ、ここで出てくるの!?と驚きと笑いで楽しかった。
横山光輝の遺作「殷周伝説」も読んでみたいけど、図書館にないんだよなー。
日本沈没
2022年からの継続
読み中
井伊直虎 女にこそあれ次郎法師
2023/01/02 読了
今年1冊目は、井伊直虎。
元々大河ドラマの「おんな城主直虎」は見てて、
柴咲コウ主演の直虎には好感を持っていたのだけれど、
ここ最近の僕の中での歴史ブームの中で、再度井伊直虎を知ってみたいと思った。
で、できれば大河ドラマで話題になる前に出版された本はないかなと思って探して見つかったのがこの作品。
発売日が2016/8/25になっているが、実際は2006年出版の本を文庫化したというもの。
まだ話題になる前のためか、変なドラマ性とかが少なく、興を削がれることなく楽しめた。
しっかりと調べてあり、それを飽きさせない物語にしていたのは非常に良かった。
作者の梓澤要という人は今まで知らなかったけど、歴史モノを書くのは上手いなと思った。
中でも良かったのは、井伊直虎がどうにもできなかったことに無理やり絡ませることはなかったこと。
瀬名が殺されてしまうというところでも、直虎は対面に間に合わなかったという形で描いているが、
これが対面して、何か二重三重に史実を捻じ曲げていると興醒めしたところだったので、非常に好感が持てた。
今年の大河ドラマ「どうする家康」は、あまり期待はしていないが、
ちょうど時代も地域も似通っており、上記の瀬名のエピソードなどはどう描かれるのかが気になるところではある。
英語史で解きほぐす英語の誤解―納得して英語を学ぶために
2023/01/06 読了
以前も堀田隆一さんの英語史の本を読んだが、
また別の本を借りて読んでみた。
だいたいが以前と同じだが、
英語と他言語の比較をちゃんとグラフや表を使っているので、説得力があるし、
今後英語がどうなっていくのかの予測なども楽しかった。
一度似た内容をざっと読んでいたせいか、3日で読めてしまった。
覇道の槍
2023/01/25 読了
去年読んだ最上義光の本の作者、天野純希さんの本なので手にとってみた。
三好家というと、どうしても三好三人衆の足利義輝暗殺が思い浮かぶから、
あまりいいイメージを持っていなかった。
いや、正直言うと、かなり悪い奴らというイメージしかなかったのだが、
この本を読んで、イメージが変わった。
勿論、史実において、こんなに元長がかっこ良かったかはともかく、
1500年代前半の近畿の状況なども学べて、非常に楽しかった。
そして、終章のラストよ。
そういうことかーって感じで、勘のいい人なら展開が読めたのかもしれないが、
僕は普通に物語を楽しんでいるだけだったから、予想もしていなくてびっくりという感じ。
割とネタバレを普通に書く僕でも、これは書けない。是非本書を読んでほしい。
その他、この作者の本は、話のテンポは非常にいい。
必要なところだけしっかり書かれており、無駄な記述がない。
そのため、ある程度読者の想像で理解できることが多く、それがテンポの良さにつながっていると思う。
だからサクサク読めたし。こういう作品は手が止まらなくなるから楽しい。
ただ、最上義光もそうだったけど、
主人公の人物像がどうも浅いんだよね。
どうしてもカッコよく書かないといけないせいで、ヒーローと化してしるし、
謀略で誰かを陥れても、ダークヒーロー的な感じがしてしまう。
それが悪いっていうことではないが、ちょっと人間味に欠けるんだよなー。
細川六郎とかのほうがよっぽど人間くさかった。(まあだからといって細川六郎を好きにはなってないけど)
次、この人の本を読むとしたらもっと人間臭い主人公の話がいいなー。
そういえば、タイトルの「覇道の槍」って意味が最後までよく分からなかった。
星を継ぐもの
2023/01/29 読了
言わずとしれたSFの名作。
今まで何度となく読んでいるが、そういえばこのリストには書いてなくて、
今回このジャイスターシリーズを読み返しているので、書いておく。
とはいうが、今更この名作に感想が必要はないと思う。
多少古臭さが感じられるかもしれないが、
SFミステリー、それも宇宙の謎に迫る展開は本当に秀逸。
主人公のハントが、様々な分野のエキスパートの間で情報を整理しつつ、
少しづつ謎を明らかにする過程もテンポがよく、手が止まらない。
こういう知的ゲーム的なSFミステリーは最高だね。
J・P・ホーガンの作品は、Kindleで読めるものはほぼすべて読んでいるが、
やはり、この作品がトップだな。
「造物主の掟」のライフメーカーシリーズも結構好き。
ガニメデの優しい巨人
2023/01/31 読了
ジャイスターシリーズ第2弾
この本から少し冒険要素が入ってくるが、
それでも前作と同じワクワクを感じられる。
異星人とのファーストコンタクトものとしては、
前日談(前作のこと)がしっかりしていたせいか、非常に楽しめた。
また、コンピュータのゾラックがいい味出しているよね。
そして、最後には前作を超える謎が明らかになるのもニクい演出だと思う。
巨人たちの星
2023/02/04 読了
ジャイスターシリーズ第3弾
どうしても三部作として決着をつけないといけないせいで、
前作、前々作のような謎を解いていくということは少なくて、勧善懲悪モノになっている。
まあ、もちろん面白いんだけど、その次の「内なる宇宙」が残念な出来なせいで、
その原因が本作にあるんじゃないかという気がして、申し訳ないね。
とりあえず、一度読んだ「内なる宇宙」をもう一度読み直してみるつもり。
内なる宇宙 上
2023/02/11 読了
感想は下巻と一緒に。
内なる宇宙 下
2023/02/17 読了
さて、星を継ぐものシリーズで、あまり評価していない本作を再読。
改めて読んでみると、言うほど悪くはない。
科学的要素もふんだんにあるし、かと言って、ずっと説明でつまらないってこともない。
アクション要素もあるし、謎解きもあるから、普通に楽しめる。
以前読んだときはしっかり理解できてなかったけど、
コンピュータの素子の中に宇宙ができるということがどういうことかを掴めると結構面白さが増すと思う。
素子の動きがその宇宙でのルールに対応しているところなんかは結構面白い。
ここからさらに色々考えることができそうなくらいいいアイディアだと思う。
ただ、惜しむらくはクライマックスが弱いところかな。
クライマックスというか、要所要所で大事なところをもっとドラマチックに描いてほしいんだよね。
ちょっと淡々と進みすぎていたり、簡単にクリアできてしまったり。
そして、さすがハント先生って部分もほとんど皆無なのがちょっとなと思う。
あとヒロインをリン・ガーラントから変えてしまったのも。
さらにこの続きのMission to Minervaがあって、5万年前に送られたジェヴレンの指導者たちの話があるらしいから、
すごい楽しみなんだけど、翻訳はされていないのよね。
英語を読めばいいじゃないかとも思うが、この作品の英語は専門知識が多すぎてついていける気がしないのがなー。どうしようかなー。
PIRATES OF CARIBBEAN:THE CURSE OF THE BLACK PEARL
2023/02/07 読了
金曜ロードショーでパイレーツオブカリビアンがやってたので、
英語版で読もうかなと思って図書館で借りたら、
Penguin Readers: Level 2 だった。
今はPearson Readersというみたい。
だから、内容は簡単であっさり読めた。
そのせいで、エリザベスの持ってたメダリオンが海に落ちて、それによりバルボッサたちが来たところとか、
初めてウィルとジャックが出会って戦うシーンでのジャックがウィルに言った言葉とかがカットされていて、
全体的に味気ないものになっている。
まあ仕方ないよね。
ジャック・スパロウの冒険 1 嵐がやってくる!
2023/02/08 読了
上と同じで図書館で。
読んでみたら、子供向けの内容なのね。
ジャックの十代の頃の話で、どうやって今のジャックになったかを書いているシリーズみたい。
とりあえず最初の冒険としては悪くない出来ではないかと思った。
ほどよく冒険感があるし、戦いもジャックの本領である機転を効かせて勝つってところが良い。
あっさり読めたから、一応続きも読むつもり。
プロテウス・オペレーション
2023/02/14 読了
めちゃくちゃ面白かった。
やっぱりホーガンは違うなと思わせる。
時間旅行モノはSFの定番であるから、読む方も目が肥えている。
なので、普通に時間旅行しただけでは全然おもしろくない。
そこで本作では、それに歴史改変モノを組み合わせ、
史実の第二次世界大戦を上手く描いている。
何より面白いと思ったのが、プロテウス世界と物語が進行している世界の事実の描写が巧みなこと。
これにより、ちょっとしたズレが起きていることが分かるのだが、
それが詳細に書かれているので、
必ずしも第二次世界大戦期のイギリス、アメリカ、ドイツを知らなくても十分楽しめる内容となっている。
(だからこそ600ページ超えの大作であるのだろうけど。)
また、物語の構成も、徐々に色々なことが明らかになっていくのが、
星を継ぐものの手法を思わせて、非常にワクワクする。
最後の300ページは手が止まらなくて、6時間ぶっ通しで読んでしまった。
登場人物が多いので、最初はいちいち登場人物一覧を見返しながら読んでいたが、
クロードやハリーのキャラクターが良いので問題なし。
そして、アインシュタインやチャーチルなど、実在の人物の登場のさせ方も上手く、
歴史を多少かじっていると、ニヤリとすることが多い。
物語の後半になって、時間旅行モノでよくある並行世界の考え方が出てくるが、
これが、物語のキャラクターが徐々に気づいて考えていくという流れになっているのも良いなと思う。
おそらくこの本が書かれた1985年当時は、そこまでまだ一般に並行世界の考え方が浸透していなかっただろうから、
ホーガンはキャラクターの目を通して気づかせることで、読者の理解を促したのではないかと思う。
よくある並行世界モノでは、わりとそこらへんがスパッとカットされていることがあって、
それよりよっぽどリアルな雰囲気を感じられるのがいいなと思った。
そして、最後のクライマックスに向けて、ハリー側とクロード側での物語が同時進行して、息もつけないのだが、
その二つの物語が繋がったときの嬉しさは何物にも代えがたい。
SFっていうのはこうでなくちゃって思わせるよね。
この本では、西側世界を善として描いているからどうしても主人公側が正しいように描いているが、
実際の歴史がそんな単純なものではないことは勿論承知しているが、
それはそれとしてこれは小説とした上で、それを分かった上で読むのが楽しい。
ハッピーエンドで終わっているのもね。
本作、ホーガンの中でも初期のほうだが、やっぱりホーガンは初期が一番面白いな。
惜しむらくは、Kindleで出ていないこと。
だから、今回は図書館で借りた。
出たらすぐ買うのに。
ジャック・スパロウの冒険 2 セイレーンの歌
2023/02/14 読了
とりあえず2巻読んだけど、すでにあまり面白くなくなってきた。
せっかく1巻でクルーが揃って冒険って感じなのに、
今作はほとんどクルーは活躍せずに、ジャックに終始している。
中盤がテンポ悪いんだよなー。
最後の伏線が今後どうなるのかってのは気になるが、
逆にいえば、伏線を張ためだけに書かれた本のような気がする。
ちょっと続き読む気力なくした感じ。
じんかん
2023/02/25 読了
非常に面白かった。
戦国時代の中でも三大梟雄に数えられる、松永久秀の物語。
一般に言われている悪人像とは異なった解釈で、
松永久秀の一生を描いたものとなっている。
これ、僕は覇道の槍を読んでいたから、
人物や時代の流れがしっかり入っている状況で読めたのは良かった。
元長の人物像も面白かったしね。
1章が終わるところで、そーきたかーっていう驚き要素もあって、そこからぐいぐい読んだ感じ。
やっぱり直木賞作家だけあって、読ませる力はスゴイな。
また、主人公の内面に迫る描写も、覇道の槍の天野さんよりしっかり描かれているので、引き込まれてしまう。
ちょっと気になったのは、主人公をカッコよく描いたせいで、
細川高国もカッコよくなってしまったところ。
主に中盤あたりの二人の会話のせいだと思うんだけど。
まあ、細川高国をどうしても悪にしないといけないってわけではないんだけど、
もうちょっと俗っぽくしてもあの会話は成り立ったように思える。
最近の歴史小説ではかなり面白いほうだったので、他作品も読むかも。
断絶への航海
2023/03/03 読了
またまたホーガン。この本も面白いねー。
ホーガンは設定が上手くて、さらにそれを上手く活かす力があるよね。
本書のケイロン人社会や、ジャイスターシリーズのガニメアン社会、
またライフメーカーシリーズに出てくる異星人の社会などを読んでいると気づくが、
ホーガンは、必ずその社会を描くときに、その前提条件となる生物学的な進化の部分をおろそかにしていない。
こういう進化をしてきた生物だから、こういう社会になるということが、ちゃんと考え抜いてある。
これはハードSF好きとしては大事なポイントだね。
ここが適当だと、深みがないし、話の広がりも生まれないと思う。
ということでホーガン好きなら楽しめる一冊でした。
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