中島聡 公開インタビューに参加してきた。

2012-07-19 00:36:39

昨日、急に中島聡さんの公開インタビューがあると知ったので、慌てて申し込んで、参加してきた。
Life is beautiful: 公開インタビューのお知らせ(7月18日水曜日)

平日の夜開催であり、通知が一週間前というのもあり、申し込んでいる人は多くなさそうだった。
まあ、USTREAMでも流すということなので、そちらでも見れるし。

中島聡さんというのは、
僕が敬愛するエンジニアであり、
Life is beautifulでも有名な方だ。
若いときにMicrosoftにてWindow 95/98, Internet Explorer 3.0/4.0 の開発に携わり、
現在はアメリカに在住し、iPhoneアプリの開発などを行っている。

今日の公開インタビューは、
最初の一時間をインタビューアが質問していき、
残りの一時間を参加者が質問していくというもの。
中島さんご自身の発案らしい。

色々な話を聞いたが、
特に印象に残ったのは、以下の三つ

  1. 見積もりについて
  2. 「おもてなし」について
  3. アメリカと日本のメンタリティーの違いについて

1. 見積もりについて

中島さんがMicrosoft時代、何かを作るのにどれくらいかかるかと言われたときの話だ。

Microsoftでは、特に信頼性が重視されていたから、自分で言った工数をちゃんと守れる人が重宝された。
だが、そのために元々多く見積もっておくという人が結構いたそうだ。

それはそれで、仕事のやり方なのだが、中島さんはあまりそういうやり方は好きになれなかったらしい。
曰く、どれくらいでできるかなんて、やってみないと分からない。
だから、まず聞かれたら、「見積出すまで1〜2日待ってくれ」と言うこと。
そして、その1〜2日の間に手を動かして作成してしまうのだそうだ。
この間は、すげー頑張って、とにかく動くものを作る。
1週間で作れるものは、頑張れば1〜2日で8割作れることが大半。
そうやって、実際に作成してみることで、正確な見積もりができる。というか、もうすでに作ってる。
だから「1週間」と自信もって言えるし、早め早めにモノを作成する習慣がつく。

これは、目から鱗だった。
決して、これで全てがうまくいくとは思えないが、
何より見積もりより作るほうが楽しいという、プログラマーな目線の解決案だと思った。

2. 「おもてなし」について

中島さんはモノを作成するときに、「おもてなし」を大事にする。
(著書「おもてなしの経営学」などを参照)

大事にするのは知っていたが、
では、実際にプログラムを書いているときに、「おもてなし」を実現するときの基準は何かと僕が質問した

そしたら、答えは「そこで何かを悩むことはない」というものだった。
一瞬、「うーん、そうなのか」と思ったが、
次に続けられた言葉がよかった。

「本当にユーザーの立場にたったものとしてどのようなものがいいかは、書いてる途中に分かってくる。
ただし、問題なのは、最もユーザーに優しい設計は、往々にして最も実装が難しいというものだ。
だから、実装が難しそうなものは、ユーザーに優しいことが多い。
だけど、時間などの都合で、難しくないほうを選ぶこともあるけどね(笑)」

あー、やっぱり、中島さんぐらいの人でも迷ったり悩んだりしているんだなと感じれた瞬間だった。

3. アメリカと日本のメンタリティーの違いについて

アメリカ在住で日本を見てきた中島さんにとって、
ITとして最も違うのは、メンタリティーだという。

アメリカのIT経営者などで成功しようと思っている人は、そもそもアメリカのみをターゲットとしていないのだそうだ。
成功といったら、当然世界でしょ?って感じだ。

なるほどなと思った。
自分達の国は世界国家だと言わんばかりの、傲慢でアメリカナイズな態度ではあるが、
そこを原点とするメンタリティーの強さは、学ぶべき価値があると思う。

上記印象に残った点以外にも、面白い話はあったが、
一番良かったのは、やる気が出てきたことだ。

よーし、頑張るぞ!

・・・今日、二件もブログを更新しているのも、そのバイタリティーあふれるうちに色々やっておきたかったからだったりして(笑)